不動産売却ナビAI
ローン公開: 2026-05-09

住宅ローンが払えない時の選択肢【売却・借換・任意売却の比較】

執筆: 南月(編集長) / 公開: 2026-05-09

収入減・転職・離婚・病気——様々な理由で住宅ローン返済が苦しくなった時、滞納する前に取れる選択肢が複数あります。本記事では5つの対応策を比較し、状況別の最適解を解説します。早期の判断が信用情報・家族・将来の再起のために最も重要です。

まずやるべきこと:滞納前の早期相談

住宅ローン返済が苦しくなったら、滞納する前に金融機関に相談することが最重要です。滞納してから動くと選択肢が一気に減ります。

5つの対応策・比較表

対応策家を残せる?信用情報所要期間適合ケース
① リスケジュール✅ 残せる記録される可能性1〜3ヶ月一時的な収入減
② 借換(金利低下)✅ 残せる無傷2〜3ヶ月審査が通る・収入安定
③ 通常売却❌ 失う無傷3〜6ヶ月残債<売却額(アンダーローン)
④ 任意売却❌ 失う事故記録3〜6ヶ月残債>売却額(オーバーローン)
⑤ 自己破産・個人再生条件次第5〜10年事故記録6ヶ月〜1年多重債務・返済不能

① リスケジュール(返済条件の変更)

現在の金融機関に申請して、返済額・返済期間を一時的に変更してもらう交渉。

返済負担率(年収比)が大幅に下がるため、息継ぎ期間として有効。ただし根本解決にはならないので、収入回復見込みがある場合のみ。

② 借換(金利低下による返済軽減)

別の金融機関のローンに切り替えて、金利低下で月返済額を下げる方法。

詳細は借換シミュレーション記事をご覧ください。返済が苦しい段階だと審査が通りにくいので、滞納前に動くことが重要です。

③ 通常売却(アンダーローンの場合)

残債 < 売却見込価格(アンダーローン)の場合、通常売却で家を売って残債を完済できます。

まず複数社で査定を取って、残債との比較をしましょう。詳細は住宅ローン残債がある場合の売却フロー

④ 任意売却(オーバーローンの場合)

残債 > 売却見込価格(オーバーローン)でも、金融機関の同意を得て売却する方法。

詳細は任意売却とは?オーバーローン物件の最終手段。滞納が続いて競売にかかる前の最後のチャンス。

⑤ 自己破産・個人再生

多重債務・返済不能の場合の最終手段。弁護士に相談して法的手続きで返済義務を整理します。

状況別の推奨選択

状況推奨選択肢
一時的な収入減・回復見込みありリスケ → 回復後通常返済
金利が当時より下がっている・収入安定借換で返済額軽減
残債<売却額・家を諦める覚悟通常売却 → 賃貸へ
残債>売却額・滞納直前任意売却交渉
多重債務・返済不能弁護士相談 → 個人再生 or 自己破産
共有持分のみ売却したい共有持分専門買取

まずやるべき行動順

  1. 金融機関に相談(滞納前・任意売却の早期同意)
  2. 残債を正確に確認(ローン明細・銀行アプリ)
  3. 複数社で売却見込価格を査定(残債との比較)
  4. FPに資金計画を相談(リスケvs売却vs任意売却の損得比較)
  5. 必要に応じて弁護士相談(多重債務時)
売却見込価格の把握

任意売却・通常売却の判断には、現実的な売却価格の把握が必須です。

返済プラン・資金計画のFP無料相談

リスケ・借換・売却の損得比較、自己破産前のシミュレーションまで、FPに無料で相談できます。

まとめ

住宅ローン返済が苦しくなった時、「滞納する前に動く」ことが信用情報・選択肢の幅・将来の再起すべてを左右します。 リスケ・借換・売却・任意売却・自己破産の5つから、自分の状況に合った選択を冷静に判断してください。一人で悩まず、FP・弁護士・金融機関への早期相談が最善のルートです。

よくある質問(FAQ)

Q住宅ローン滞納するとすぐ家は差し押さえられる?
A滞納から競売実行まで通常6〜12ヶ月かかります。最初の1〜2ヶ月は催促程度、3〜6ヶ月で「期限の利益喪失」、その後保証会社代位弁済→競売の流れ。猶予期間中に対応可能です。
Qリスケジュールと借換の違いは?
Aリスケは現在の銀行と返済額・期間を変更する交渉。借換は別銀行のローンに切り替えること。リスケは信用情報に記録される可能性、借換は審査次第で実行できれば信用情報無傷。
Q任意売却と競売の違いは?
A競売は強制執行で価格は市場の60〜70%、新聞・ネット公告で公開。任意売却は金融機関同意のもと市場の90%程度で売却、通常売却扱いでプライバシー保護。任意売却の方が圧倒的に有利です。
Q自己破産すると家は必ず失う?
A自己破産では原則として住宅ローン付き不動産は失います(破産財団に組み込まれる)。ただし「個人再生」を使えば住宅ローン特則で家を維持できる場合があります。弁護士相談が必要です。
Q離婚で残債のある家はどう処理する?
A通常売却・任意売却・どちらかが住み続ける(借換)の3択。離婚協議書で名義・残債処理を明確化することが重要。詳細は「離婚時の不動産売却」記事を参照ください。
関連コラム
ローン2026-05-09
抵当権付き物件の売却方法【抹消手続き・住宅ローン残債との関係】
抵当権が残った状態の不動産売却フロー。決済時の同時抹消・残債処理・任意売却との違いを実務目線で網羅。
続きを読む →
ローン2026-05-03
住宅ローン残債がある場合の売却フローと注意点
アンダーローン・オーバーローンの違いと、それぞれのケースで取れる選択肢。住み替えローン・任意売却の使い分けを解説。
続きを読む →
ローン2026-02-17
住宅ローン借換でいくら得する?借換シミュレーションと損益分岐点
残債1,000万円超・残期間10年超・金利差0.3%以上が借換の3条件。諸費用込みの実質メリットを試算。
続きを読む →

← コラム一覧に戻る