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売却タイミング公開: 2026-05-06

借地権物件の売却完全ガイド【地主交渉・買取相場】

執筆: 南月(編集長) / 公開: 2026-05-06

借地権付き建物の売却は、所有権物件と比べて格段に難しいテーマです。地主の承諾・承諾料・税金・買い手の限定性など特有の論点があり、知らずに動くと数百万円単位で損する可能性があります。本記事で実務的に整理します。

訳あり物件売却ガイド(クラスタ目次) で他タイプも一覧できます。

借地権とは

借地権とは、土地を借りて建物を建てる権利のこと。土地は地主の所有、建物は借地権者の所有という二重構造で、月々または年単位で地代を支払います。

借地権物件の売却が難しい3つの理由

難所内容
① 地主の譲渡承諾が必須第三者への売却には地主の承諾が必要。拒否されると売却不可
② 承諾料の支払い借地権価格の10%程度を地主に支払うのが慣例
③ 買い手が限定的住宅ローンが組みにくい・将来の更新リスクで一般買い手が躊躇

地主との交渉で必要なこと

裁判所手続きは数ヶ月〜半年かかり、費用も30〜80万円。地主との関係を悪化させずに合意できれば最善です。

借地権の売却価格の目安

借地権価格は、その土地の更地価格に「借地権割合」を掛けて算出されます。

エリア借地権割合(路線価図のC〜F)
都心商業地80〜90%
住宅地(都心)60〜70%
住宅地(郊外)50〜60%
地方30〜50%

例:更地価格3,000万円・借地権割合60%の住宅地なら、借地権価格は1,800万円が目安。 ただし実際の取引では、住宅ローン審査の難しさなどから路線価ベースの7〜8割で取引されるケースも多いです。

売却方法の選択肢

方法①:第三者へ売却(一般売却)

地主の承諾を得て、不動産会社の媒介で第三者に売却する方法。

方法②:地主に買い取ってもらう

借地権を地主に売却して所有権を統合してもらう方法。

方法③:訳あり物件買取専門業者へ売却

借地権を含む訳あり物件を専門に扱う買取業者に売却する方法。

借地権物件の専門買取で確実な現金化

一般売却が困難な借地権物件は、専門業者ならスピーディーに買取してくれます。地主交渉の代行も可能。

借地権売却の税金

借地権の売却にも譲渡所得税がかかります。所有期間が5年超なら長期譲渡20.315%、5年以下なら短期譲渡39.63%。

借地権売却の資金計画・税金相談

承諾料・譲渡所得税・更新料など借地権特有の費用が複雑。FPに無料で相談できます。

売却までの全体フロー

  1. 借地権の契約内容確認(契約書・期間・更新条件)
  2. 地主への売却意向打診・承諾交渉
  3. 承諾料の合意・売却方法の決定
  4. 査定(不動産会社 or 買取業者)
  5. 媒介契約 or 買取契約
  6. 売買契約締結(譲渡承諾書を添付)
  7. 決済・引き渡し・所有権移転

まとめ

借地権物件の売却は、所有権物件とは別物の難しさがあります。地主との関係性・買い手探し・価格交渉の3軸で慎重に進めることが重要。一般売却が難しい場合、専門の買取業者を使うことで一気に解決できることも。まずは複数の選択肢を比較して、最適な売却方法を選びましょう。

よくある質問(FAQ)

Q地主が売却に承諾してくれない場合はどうすればいいですか?
A裁判所への借地非訟手続き(承諾に代わる許可)を申し立てる方法があります。ただし数ヶ月〜半年・費用30〜80万円かかるため、まずは地主との直接交渉や訳あり物件専門業者の活用を検討するのが現実的です。
Q承諾料の相場はいくらですか?
A借地権価格の10%程度が一般的な相場です。ただし地主との関係性・物件の状況・契約内容で変動します。書面で合意し、後のトラブルを避けることが重要です。
Q借地権物件は住宅ローンが組めますか?
A通常の住宅ローン審査は厳しく、ほぼ通りません。借地権専用ローンを扱う一部金融機関や、現金一括購入の買い手・投資家・買取業者が主な買い手層になります。
Q借地権の売却で3,000万円特別控除は使えますか?
Aマイホーム(居住用借地権)の売却なら適用可能です。所有期間や売却額の要件を満たせば、譲渡所得から最大3,000万円控除できます。
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